みなさんなじらね。さんにんにちです。
今回は拒食症克服中のポジティブな言い換えについて私が意識していることを書いてみます。克服のモチベーションを維持するヒントになれば幸いです。
克服中に言い換えたい言葉 3選
「食べ過ぎた」→「美味しいものがたくさん食べられた」
拒食症克服中に「どうしよう、食べ過ぎたかも…」と罪悪感や後悔に襲われそうになった時。私は「美味しいものがたくさん食べられるって幸せだ」と思うようにしています。
拒食症で痩せていた頃は「あれは食べてはダメ」「1日〇kcalに抑えなきゃ」「まだ時間じゃないから我慢」と制限をかけているうちに、空腹感や満腹感、さらには「美味しい」という感覚がなくなってしまっていました。「お腹が空いたから」「○○を食べたい気分だから」ではなく「時間だから」「カロリーや栄養バランス的に○○を食べた方が良いから」という基準で食べていたわけです。
だから、自分から「食べたい」と思って食べられた時は、たとえ「食べ過ぎ」だと感じても、それが「今」の自分の心とからだにとって必要な量だったのだと受け止めるようにしています。そうすることで、自分を制限せず好きなように食べることへの罪悪感が和らぎ、克服にポジティブな気持ちで取り組めるようになる気がします。
「太った」→「健康的な体に近づいた」
拒食症克服のために体重を増やすことが大切だと分かっていても、いざ思っていたより体重が増えていると動揺しますよね。そんなときは「体重が増えたということは、その分健康的な体に近づいたのだ」と自分自身に言い聞かせるようにしています。
世間的には「体重が増えた」=「太った」として、不健康なイメージを持たれることが多いかもしれません。でも、拒食症克服中の人の場合はどうでしょうか?「体重が増えた」=「太った」ということになるでしょうか?
いいえ、そうではないですよね。
体重が増えることで、日々の活動に必要な筋肉がつき、代謝や体温が上がります。女性の場合、体重が増え飢餓状態から抜け出すことで、肌や髪の毛、爪にも栄養がいきわたりイキイキした印象になったり、適度な脂肪がつくことで女性らしい体型になったり、ホルモンバランスが整い止まっていた生理が再開したりします。
拒食症克服中は「体重が増えた」=「太った」ではなく「健康的な体に近づいた」「ますますキレイになった」と前向きにとらえていきましょう。
「運動をサボった」→「有意義な時間を過ごせた」
日課の散歩や筋トレ、ストレッチができなかったとき「サボってしまった…」と反省したり、自分を責めたりしてしまうこと、ありませんか?
私自身、拒食症がひどかった頃に比べれば「毎日やると決めた運動はなにがなんでもやる!」という執着心は薄れた気がしますが、それでも日課の散歩やストレッチができない日が続くとちょっと後ろめたい気持ちになります。そんな時は「でも、運動をしなかった分○○ができてよかった」とポジティブな方向に考えるようにしています。
拒食症で痩せていた頃は、自分が決めた運動(毎日8000歩以上歩く、腹筋を30回する、など)が義務になり、たとえどんなに体調が悪くても、天候が悪くても、やらないと気が済まない状態でした。義務は絶対ですから、それをサボって趣味ややりたいことを優先するなんてもってのほか。というより、当時は毎日のノルマを淡々とこなすことに集中しすぎて、そもそも他にやりたいことが思い浮かばなかったのかもしれません。それが、克服を目指し体重が増えてからは食べること以外にも興味を持つようになり、新しい趣味を見つけて楽しむ余裕が出てきました。すると、運動という自分で決めた義務よりも「今」の自分がやりたいことを優先する方が有意義な時間の使い方では?という考えに変わってきたのです。
今の私にとって日課の運動を続けることは大切ですが、それ以上に「今」の自分が「やりたい!」と思ったことを大切にしたい。だから、「やりたい!」を優先してあげられた時には、自分を肯定する意味で「運動をサボった」ではなく「その分、○○ができて有意義な時間を過ごせた」と思うようにしています。(ちなみに、○○に入るものが「ベッドの上でただボーっとすること」だったとしても、それが「今」の私に必要なことなら、ちゃんと休めた自分を褒めてあげるようにしています。)
克服を少しでもポジティブに
いかがでしょうか。参考にしていただけそうな言い換えはありましたか?
拒食症克服中は「食べなきゃ」と「でも食べたくない」、「体重を増やさなきゃ」と「でも増やしたくない」の葛藤に苦しめられる場面がたくさんあると思います。そんな時のために、今回ご紹介したような言い換えを意識しておくと、少しだけ克服に前向きに取り組めるようになるかもしれません。
みなさんが少しでもポジティブに拒食症克服に向けて進んでいけるよう心から応援しています。
コメント