みなさんなじらね。さんにんにちです。
今回は、拒食症で痩せていた頃に感じていたことについてのひとりごとです。
拒食症時代、食べるのが怖かった
拒食症で痩せていた頃の私にとって、食べることは毎日の生活の一番の楽しみであると同時に、恐怖でもあった。自分がガリガリに痩せていることも、家族や友人に心配をかけていることも、体力がなくなり生理も止まって、このままでは命が危ないことも分かっていた。だけど、いざ体重を増やすために食べようと思うと怖くて仕方がないのだ。
今となっては、あの恐怖は人間が飢餓状態で生命を維持するための本能的な反応だったのだと分かる。でも、当時は自分がなぜこんなに食べることが怖いのか分からず、苦しかった。自分でもわからないのだから、この気持ちを周りに説明することは諦めていて、誰にも理解されない孤独を感じていた。
食べられなくなるのも怖かった
前述の通り、食べることは一番の楽しみでもあったから、「食べること」は怖いけれど「食べられなくなる」のも怖かった。拒食症になると、頭の中は1日中食べ物のことでいっぱいになり、次は何時に、何を、どれだけ食べられるか、ということばかり考えていた。自分が許容できる食事の量やカロリーは決まっていたから、できるだけ長く味わうために、ゆっくり時間をかけて食べた。そんな私にとって、空腹の状態で「これから食べるぞ」という時が一番幸せで、満腹になると罪悪感だけでなく「もう二度とお腹が空かなくなるのではないか(=食べられなくなるのではないか)」という恐怖に襲われた。だから、(いつでも食べられるように)なるべく空腹の状態でいたいと思っていた。
体重が増えてからの変化
拒食症克服を目指して体重が増えてから変わったことの1つが、食べることや(自分で決めた制限や食べ過ぎにより)食べられなくなることへの恐怖をあまり感じなくなったことだ。「食べること」は生活の楽しみである以前に、生きる上で必要不可欠なのだということ。克服を通してそれを強く意識し始めてから、自分の心とからだが必要としているものは何かを第一に優先して考えられるようになった。
体重が増えた今でも時々、体調不良やストレスによって「食べること」への恐怖が顔を出すことがある。でも、今の私なら「この恐怖の原因は飢餓状態だから、食べることで和らぐはず」と冷静に受け止めて対処できるという自信がある。
これからも、食べることの大切さと楽しさを感じ続けるために、自分自身の心とからだの声にしっかり耳を傾けながら拒食症克服を目指して進んでいきたい。
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