【拒食症克服】「お腹空いた」と言えなかった理由

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

私は拒食症で痩せていた頃、自分から「お腹が空いた」と言えませんでした。今回はそのことについて書いてみたいと思います。

お腹が空いても口に出せなかった理由

お腹は鳴るし、食べたい気持ちはあるのに、自分から「お腹が空いた」と言えなかった私。その理由は主に以下の2つだったと思います。

食べなきゃいけないプレッシャーが怖かった

まずは、なんといってもこれ。「お腹が空いた」と言うことで「私、お腹空いているから何でもたくさん食べられます!」と宣言しているように受け取られないか、「お腹空いてるならこれくらい食べられるでしょ」と周りの人からプレッシャーをかけられないか、と怖かったんですね。今になって思えば、「お腹が空いた」と言ったところで(痩せていた)当時の私を知っている人ならそんなプレッシャーはかけてこなかったと思いますが。

もしくは「『お腹が空いた』と宣言したのだから、それなりの量は食べなければ」と自分で自分にプレッシャーをかけてしまうことを恐れて、口に出すのを避けていたのかもしれません。

本当に空腹なのかわからなかった

もう1つの理由は、自分が本当に空腹なのかわからず、口に出して言っていいのか戸惑っていたから。拒食症になって「今は食べてはダメ、あれは食べてはいけない」と自分にたくさん制限をかけているうちに、空腹や満腹という感覚が麻痺していたのでしょう。「お腹が空いたから食べる」という一見できて当然そうなことがとても難しく感じました。

だから、周りの人が「お腹が空いた」と言っているのを聞いて「なんとなく自分もお腹が空いているのかも」と感じることはあっても、自分から「お腹が空いた!」ということはありませんでした。

また、食べた後すぐに「まだ食べたい」と思うことがあっても「さっき食べたばかりだから、そんなはずはない。きっとこれは偽物の空腹だ。」と自分の感覚を疑ってしまい、そのまま口に出すことはできませんでした。

「お腹空いた」と言える喜び

ずっと「お腹空いた」が言えなかった私ですが、拒食症克服を目指し体重が増えてからは、自分から「お腹空いた」と言えるようになりました。

最初の頃は、家族や友達が近くで「お腹が空いた」と言ったときに少しでも共感できたら、勇気を出して「私も」と言ってみる程度でした。でも「お腹が空いた」と口に出す回数が増えるにつれて「食べなきゃ」というプレッシャーよりも「これから食べられるぞ!」というわくわくした気持ちが湧いてくるようになりました。

今では特に意識するわけでもなく(なんならそんなにお腹が空いていなくても)自然と「ああ、お腹空いたな~」と声に出しています。「お腹空いた」と気軽に言えることが、自分の感覚をちゃんと認めてあげられるようになった証拠に思えて、喜ばしい気持ちになります。

まとめ

以上、「お腹が空いた」と言えなかった話を書いてみました。

みなさんは自分から「お腹空いた」と口に出して言えていますか?

それ以外にも、普段から自分の気持ちを言葉にすることができていますか?

もし声に出すのが難しければ、紙に書いてもいいし、スマホやPCに打ち込んでみてもいいと思います。心の中にある気持ちを一度外に出すことで、モヤモヤしていたものが形になったり、思っていたものとは違う新しい一面を発見できたりするかもしれません。

あなたの感覚はあなただけのものです。正しいとか間違っているとかは関係なくて、そこに確かにあるもの。だから、無視したり疑ったりすることなく、まずはあなた自身がちゃんと気づいて、認めてあげてくださいね。

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