みなさんなじらね。さんにんにちです。
今回は私が拒食症になる前(つまり中学時代まで)どんな価値観を持って過ごしていたかについて書きます。
拒食症になる前(中学時代まで)の私
「今」が一番だった
中学生までの私は、自分の「今」の気持ちを第一優先にしていました。今、遊びたければ遊ぶ。今、食べたければ食べる。(根は真面目だったので学校の宿題や習い事など、最低限やるべきことはちゃんとやっていましたが。)現在のように「何をしたいか」「何を食べたいか」をわざわざ自分に問いかけなくても自然と欲望が湧いてきて、その通りに行動していました。
時には食べることも忘れてしまうほど夢中になって遊んで、お腹が空いたら時間を気にせず食べて、眠くなったら寝る。非常にシンプルで簡単なこと、でも大人になった現在の私には難しいことを当たり前のようにできていました。
「食べないと太る」と思っていた
私の人生における食べ盛りは中学生でした。運動部(バレーボール部)だったことや、身長が急に伸びたこともあり、当時は食べても食べてもすぐお腹が空きました。だから、学校給食は毎日の楽しみ。毎朝その日の献立表を確認し、給食の時間になったら男子たちが人気のおかずやデザートの残りをかけてじゃんけん大会をしている隙に、比較的人気がなく余っているおかずや汁物をちゃっかり増量、ご飯は食べきれないという隣の席の子からいつも半分もらっていました(笑)。拒食症を経験した今となっては信じられないことですが、要するに周りの子たちよりも多く食べていたわけです。そして友達からは「よく食べるね~」「そんなに食べてなんで太らないの?羨ましい!」「痩せの大食いだね」などと言われていました。
中学生というのはまさしく思春期真っただ中。女の子なら自分の体型の変化を気にし始めたり、ダイエットに興味を持ち始める子もいますよね。私の周りにも「ダイエット中だから」といって給食を減らしている子はいました。一方の私はというと「食べないと逆に太りやすくなるから、普段は他人より多めに食べておこう」という謎の信念(?)を持っていました。まあ、おそらく「食べないと代謝が落ちて太りやすい体になる」「ダイエットしたければ朝食は抜くな」といった健康情報を見て、当時の私なりの解釈をしていたのでしょう。実際のところ、運動をした後は滝のような汗をかき、すぐにお腹が空き、食べても体重があまり変わらなかった当時の私は、周りの子と比べて代謝が良いほうだったのではないかと思います。
完璧な「いい子」を目指していた
中学生の私はいつも周囲からどう思われているかを気にして「嫌われたくない、みんなに好かれたい」「周囲の期待に応えたい」と思っていました。いつも周囲の顔色をうかがい気を遣いながら、勉強も部活もできる完璧な「いい子」になろうと必死だったのです。今思えば、個性や魅力は勉強や部活動だけで発揮できるものではないと分かるのですが、当時はテストで良い成績を取ることや部活動の試合で活躍することが周りの大人たちを喜ばせ、周囲に認められる唯一の手段だと思い込んでいました。
この点では自分の性格上仕方がないとはいえ、ちょっと窮屈な青春時代だったかもしれませんね。
まとめ
私が拒食症を発症したのは12年以上も前の高校時代なので、それより前の記憶となるとかなり曖昧ですが、今回は思い出せる範囲で書いてみました。拒食症になりやすいと言われる人のイメージとは違う、意外な一面もあったのではないでしょうか。
みなさんは拒食症になる前、拒食症というものを知る前の自分がどんな風に考え、どんな風に食べて過ごしていたか思い出せますか?
別に思い出したからといってそれが克服につながることはないかもしれません。でも、例えば「そういえば、あの頃の自分は食べることでこんなに悩んでいなかったなあ…」と思えたら、ちょっとだけ克服の希望が見えてくるのではないでしょうか。
みなさんが拒食症克服に少しでも前向きに取り組めることを願っています。
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