【拒食症克服】意気込むと食べられなくなる理由

拒食症

「よし、食べよう!」と意気込んだものの…

みなさんなじらね。さんにんにちです。

「今日こそは高カロリーなあのメニューを食べるぞ」

「久しぶりの友達との食事だから、我慢せず食べたいものを思い切り食べて楽しもう」

でも、いざお店に入ってメニューを見ると、やっぱり怖くなっていつものメニューを注文してしまう。一緒に食べている友達が自分より食べていないと「あれ?私だけ食べすぎかな・・・」と不安になって抑えてしまう。こんな経験ありませんか。

頭の中ではもっと食べなきゃと分かっていて、自分に「食べても大丈夫」と何度も言い聞かせて、心の準備をしているのに、いざとなると怖くなって食べられなくなる。私自身そんなことがしょっちゅうありました。

ではなぜ「食べよう」と意気込んだ時に食べられなくなってしまうのでしょうか。2つ理由を考えました。

意気込むからこそ食べられなくなる理由

事前に調整しようとしてしまう

私の場合「これからたくさん食べるぞ」と意気込むと、その分だけ事前に食事の量を調整しようとしてしまいます。夜に外食や飲みの予定がある日はお昼ご飯を少なくしたり、どんなにお腹が空いても間食を我慢したり。そういう時はたいてい、想定よりも食べすぎてパニックになることを恐れ、必要以上に事前の食事を控えてしまいます。「食べすぎたら次の日調整すればいいや」という考え方ができないのです。

不思議なことに、事前の食事を控えれば控えるほど、いざ食事の時になると食べることへの罪悪感や恐怖心が増す気がします。「ここまで頑張って我慢したのに、食べたら全部なかったことになる」という気持ちが湧いてきて、せっかくの空腹状態を手放すのが惜しくなるのかもしれません。

失敗するのが怖くなる

「食べるぞ」と自分に言い聞かせて心の準備をすると、同時に「失敗したくない」「後悔したくない」という思いも強くなります。特に初めてのメニューに挑戦しようするときは「期待しているほど美味しくなかったらどうしよう」「思っていたよりも量が多くて食べきれなかったらどうしよう」といった不安がストレスに変わります。そして結局、そのストレスに耐えられず、いつも食べている「失敗することのない」「安定の」メニューに逃げてしまうのです。

意気込むのはいいこと?

「食べよう」という気持ちを持つことも、パニックにならないために心の準備をすることも大切です。ただ、それによって事前の食事を控えてしまったり、食べることへのハードルが高まって怖さを感じてしまったりするようならそれは逆効果。意気込んで準備していったのに、想定していたよりも食べられないと、1日トータルの食事量は普段より少なくなってしまいます。

まずは、意気込むことよりも平常心を保つことを心がけてみましょう。夜に外食の予定があっても、朝やお昼はいつも通り食べる。お腹が空いたら我慢せず間食もする。外食先で思った以上に食べてしまっても焦らない、落ち込まない。食後や翌日以降も、運動や食事の量で無理に調整しようとせず、お腹が空いたと思ったらしっかり食べる。はじめは怖いかもしれませんが、繰り返すうちに慣れてきますし、心に余裕を持てるようになります。私自身、意気込んだわりに食べられなくて何度か悔しい思いをするうちに「意気込んだってどうせ食べられないんだから、意気込むのはやめていつも通り食べよう」と開き直ってみたら、びっくりするほど気持ちが楽になりました。

頑張って食べたいのに食べられない…そんな葛藤で苦しんでいる人が、ちょっとでも肩の力を抜いて克服に取り組むヒントになれば嬉しいです。

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