【拒食症克服】卵は1日1個まで?

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

みなさんは食べることについての自分ルールはありますか?

今回は私が拒食症のときにこだわって守っていた自分ルールについて書いてみます。似たような自分ルールに縛られて悩んでいる人の力になれたら嬉しいです。

「卵は1日1個まで」の自分ルールから抜け出せない

拒食症がひどかった高校時代、私には「卵は1日1個まで」という自分ルールがありました。理由は家庭科の授業でコレステロールの摂取量の基準についてそのように習ったからだと思います。その後、厚生労働省が定める基準が変わり「卵は1日1個まで」とはあまり言われなくなりましたが、拒食症の私はしばらくこの自分ルールから抜けられずにいました。

食事制限が必要な病気でも、卵アレルギーでもない私が、卵を1日1個以上食べたところですぐ不健康になるはずがないと、頭では理解しているのです。でも、例えばレストランで卵を2個以上使ったオムライスが出てきてしまったとき、外食先で卵料理が2品以上出てきてしまったときには、周りの目を気にして「残してはいけない」と思いつつも「どうしよう、卵1日1個のルールを破ってしまう」という罪悪感で胸がいっぱいで、料理の味も分からなくなるほど動揺していました。

1日1個の制限があると、朝ごはんに目玉焼きを食べたくても「今日のお昼に外食するから卵を食べるかもしれない…」と我慢し、お昼はお昼で「夕ご飯に卵料理が出てくるかも…」と卵を使っていないメニューを選び、結局夕ご飯でも食べない…ということがしょっちゅうありました。卵1日1個の自分ルールが「食べたいものを食べたいときに食べる」ことを妨げていたわけです。

1日1個以上食べられるようになるまで

そんな私が「卵は1日1個まで」の自分ルールから抜け出せたきっかけは、食べることに対する考え方を変えたことです。拒食症克服を決意して体重を増やすために食べることを意識し始めてから、卵は高たんぱく低脂質で、効率よく栄養をとりたい私にぴったりな食材だと気づきました。また、1日単位で食べる個数を決めるのではなく、1週間、1か月という少し長めのスパンで見たときに、トータルで卵ばかり食べすぎていなければOKと思うようにしました。

よくよく考えてみれば、目に見えにくくても原材料として卵を使った食べ物はたくさんあって、よほど気をつけていない限り完全に避けることは難しいはずです。それなのに、私は目玉焼きやゆで卵、オムレツのような「はっきり卵を食べている」と分かるものにこだわって1日の摂取量を考えようとしていました。原材料に卵を使っているはずのプリンや焼き菓子、マヨネーズなどはそこまで抵抗感なく食べられていたのです。(もちろん、原材料に使われている卵はわずかな量かもしれませんが。)

拒食症克服の過程でそんな自分の偏った思い込みにも気づくことができ、今では卵を1日2,3個食べることがあってもそこまで気にしなくなりました。卵を贅沢に使ったトロトロのオムライス、朝食でパンと一緒に食べる目玉焼き、ラーメンに入った煮卵、いろいろな料理にトッピングされる卵黄や温泉卵、すきやきの具材にからめる生卵などなど…卵はその味や見た目で料理の美味しさを引き立たせ、食べることの幸福度を上げてくれますよね。

私の「卵は1日1個まで」のように、拒食症克服で自分ルールと葛藤している人は、ちょっと立ち止まって、そのルールが自分を過剰に縛り付けていないか確認してみてください。今のあなたに必要なのは、自分に厳しくすることよりも、自分にとっての幸せを見つけてあげることです。

あなたが拒食症克服に近づくとともに、1つでも多くあなた自身の幸せに気づけることを願っています。

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