みなさんなじらね。さんにんにちです。
今回は、私が拒食症を発症してから克服決意、そして体重増加に至るまでの過程と体重が増えてからの変化についてまとめてみます。少しでも拒食症克服を目指して頑張っている人の力になれば嬉しいです。
拒食症発症~克服決意
【高校時代】高校1年の頃に拒食症を発症し、ずっと「食べるのが怖い」という感覚を持ち続けていました。家族は痩せていく私を心配してなんとか食べさせようとしますが、それがまたプレッシャーとなってなかなか食べられませんでした。
【大学時代】大学から上京し一人暮らしを始め、自炊や健康的な食生活を心掛けるものの、体重は横ばい状態で増えませんでした。
【社会人】「自分はもとから体重を増やせない体質なのだ」と開き直ろうとしていたところ、当時の恋人に私が痩せていて心配していると言われました。そこで初めて、彼にこれまでずっと拒食症で悩んできたことを打ち明けました。話を聞いた彼は、たとえ拒食症でも私を好きな気持ちは変わらないと言ってくれました。その時、私は自分を信じて愛してくれる人のため、そして自分自身のために、体重を増やして拒食症を克服しようと決意したのでした。
高校時代~社会人で克服を決意するまでの12年間については以下の記事でもう少し詳しく書いていますので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。
体重を増やすためにやったこと
考え方を変えた
1.「他人は他人、自分は自分」
・・・食べる量や体重、運動量について他人と比べるのをやめた
2.「~べき、~しなければならない」→「まあいっか」
・・・完璧主義をやめて自分を甘やかすことも大切にした
考え方を変えることで、ものごとを前向きにとらえることができるようになり、拒食症克服はもちろん、それ以外のことにも良い影響がありました。考え方について詳しくは以下の記事に書いています。
食生活を変えた
1.食べるタイミングを変えた
・・・「決まった時間に食べる」のではなく、時間を気にせず「お腹が空いた」「今なら食べられそう」と思うタイミングで食べるようにした
2.食べるものを変えた
・・・「食べるべきもの」よりも「食べたいもの」を優先して選ぶようにした
行動を変えるのは難しいことですが、自分の心とからだの声にしっかりと耳を傾けながら進んでいけば、必ず拒食症克服につながります。行動面について詳しくは以下の記事に書いていますので気になる人はぜひ読んでみてください。
体重が増えて変わったこと
食べることに幸せを感じられるようになった
拒食症克服前はとにかく「体重を増やすために食べなければならない」という義務感があり、私にとって食事は楽しむものというより、生きるために必要な作業でした。特に高校時代は、周囲から心配され、もっとたくさん食べるようプレッシャーをかけられていると感じるのが苦痛でした。
体重が増えてからは気持ちに余裕が生まれ、食べることに幸せを感じられるようになりました。からだの健康のためには栄養バランスやカロリーももちろん大切ですが、楽しく食事をすることもこころの健康にとって欠かせないのだと気づきました。
食べられるものが増えた
体重が増える前は、ちょっと食べすぎたり、高カロリーなもの、脂っぽいものを食べたりすると胃もたれしてしまい、翌日お腹を壊してしまうことがよくありました。おそらく、拒食症で低体重になったことで、免疫力や代謝が落ち、胃腸の働きも弱っていたのだと思います。
体重が増えてからは、多少高カロリーな食事をしてもすぐにお腹を壊すことがなくなり、これまで胃もたれを警戒して避けていた食べ物も少しずつ食べられるようになりました。食べられるものが増えると、ますます食事の楽しみが増え、心も豊かになります。
食べ物のこと以外に集中できるようになった
拒食症の頃は、頭の中は常に食べ物のことでいっぱいでした。食べることに関する「~べき、~しなければならない」が自分を縛りつけていて、食べたい気持ちと葛藤していました。だから、他のことに集中する余裕はなく、暇さえあればグルメ関連の情報や料理のレシピを見て気持ちを落ち着かせていました(レシピは見るだけで実際に作ることはめったにありませんでしたが)。
体重が増えて「~べき、~しなければならない」にとらわれず食べ物を選ぶことができるようになると、これまで興味を持てなかったことにも取り組む余裕が出てきました。例えば、音楽を聴く、ファッションやメイクについて調べる、資格取得を目指し自ら勉強をする、といったことです。また体重増加により体力が回復したことで、気持ちが前向きになり、ものごとに挑戦する勇気や自信も湧きやすくなった気がします。
まとめ
いかがでしょうか。以前は体重を増やすことを諦めていた私でしたが、拒食症克服を決意し考え方や行動を変えることで、からだだけでなく気持ちにも大きな変化がありました。今では食べることを怖いと思うことはほとんどなくなり、毎日食事を楽しむことができています。また、食べ物以外でも自分が好きなことを見つけ、集中して取り組むこともできるようになりました。今後はさらに体重を増やしながら、自分の心とからだと向き合う努力を続けていこうと思います。
今回のまとめが拒食症克服を目指すみなさんにとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
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