【拒食症克服】目標は立てない方がいい!?

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

突然ですが、拒食症克服に向けて目標を立てて頑張っているみなさんに質問です。どんな目標を立てて、どんな風に努力していますか?

実は、目標の立て方によっては拒食症克服が難しくなってしまう場合があるのです。今回はそんな拒食症克服の目標の立て方について書いてみます。今一度みなさんが立てている目標を見直してみるきっかけになれば幸いです。

こんな目標を立てていたら注意! 2パターン

目標達成がゴールだと思ってしまうパターン

「体重を〇kgまで増やす」という目標を立てたとします。もし、その目標達成が克服のゴールだとしたら、目標体重に到達した後はどうなるのでしょうか?

「もう目標は達成したのだから、(まだ食べるのは怖いけれど)克服はやめていいや」と考えてしまうのではないでしょうか。また、あなたの体がまだ体重を増やすことを必要としているにも関わらず「これ以上は体重が増えないように維持しなきゃ」と思ってしまうかもしれません。

体重を増やすことだけが拒食症の克服ではありません。そして、拒食症の克服は「いつか終わりが来るもの」というよりは、あなたの心とからだに合わせてやり方を変えながら、ずっと付き合っていくものだと私は思います。だから、目標を達成することだけが拒食症克服のゴールだと思い込み、あなたの心とからだの声を無視してしまわないよう気を付けましょう。

1つの目標に執着しすぎてしまうパターン

例えば「毎日〇kcal以上食べる」という目標を立てたとします。真面目で頑張り屋さんな人ほど、自分でやると決めた目標は必ず守ろうと努力するでしょう。でも、その日の気持ちや体調によっては目標に届かない日もあると思います。そんな時、克服のための目標がその1つだけだったら?

「たった1つの目標さえクリアできないなんて、やっぱり自分はダメなんだ」と自分を責め、落ち込んでしまうかもしれません。また、目標カロリーを意識しすぎるあまり「本当はもっと食べたいけれど、今日の目標カロリーは達成できるからやめておこう」と調整してしまったり、なるべく低カロリーなものでお腹を満たそうとしたりして、本当に食べたいものが選べなくなってしまう可能性もあります。

具体的な目標を立てることでやることが明確になるという意味ではよいのかもしれませんが、1つの目標に執着しすぎて本来の「拒食症克服」という目的を見失わないよう注意が必要です。

では、どんな目標を立てればよい?

では、拒食症克服に向けてどのように目標を立てればよいのでしょうか。

ゴールではなく、通過点としての目標を立てる

まず1つは、目標の位置づけを克服のゴールとするのではなく、通過点とすることです。先ほど例に挙げた「体重を〇kgまで増やす」という目標も、克服までの道のりを確認するための通過点だと思えば、達成後に自分の状態を見直すことなく克服をやめてしまうことを防げます。そして、その通過点で自分の心とからだの状態や変化を見直し、状況に合わせて「次は〇kgを目指そう」と次の目標を立てることができれば、克服継続のモチベーション維持にもつながるでしょう。

克服へのゴールではなく、通過点としての目標を立てることで、その時々の状況に合ったやり方で着実に前に進んでいけるはずです。

目標だけに縛られず、いろいろな視点で自分を見ることも大切

もう1つは、目標だけに縛られることなく、いろいろな視点であなたの心とからだのサインに気づいてあげることです。上述の例にあった「毎日〇kcal以上食べる」という目標は、やることがはっきりしている一方で柔軟性がなく、場合によってはあなたの心とからだの声を無視してしまう状況になりかねません。(例えば、体調が悪くて食べられない状況でも無理をしてしまったり、本当に食べたいものかどうかよりカロリー計算を優先してしまったり…)また、目標カロリーを達成したかどうかだけにこだわると、目標達成できなかった時に「何もできていない」と落ち込んだり、自分を責めたりして、克服へのやる気を失ってしまう恐れもあります。

立てた目標だけにとらわれて、一番大切なあなたの心とからだのサインを見逃さないようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

拒食症克服に向けて目標を立てて努力するのはとても素晴らしいことだと思います。ただ、目標達成に執着しすぎることが克服継続を妨げてしまったり、目標を立てた本来の目的を見失うことにつながってしまったりすることもあるかもしれません。あなたの目標は、今回ご紹介した2つのパターンに当てはまっていませんか?目標の立て方について一度見直してみるきっかけにしていただければ幸いです。

皆さんが自分に合った目標とやり方で克服を継続していけることを願っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました