拒食症克服に向けて、まず何から変えればいい?
みなさんなじらね。さんにんにちです。
「拒食症克服したいけど、まず何から変えたらいいか分からない…」
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。体重を増やすために食べる量を増やした方がいいとは分かっていても、具体的に何をどれくらい増やせばいいのかが分からない。急に量を増やそうとしてもいざとなると怖くなって食べられない。そして結局、いつもの自分ルールから抜け出せなくて落ち込んでしまう。
そこで今回は、拒食症克服に向けて変わりたいと思っている人に向けて、今からでも変えられるちょっとしたことの例を3つご紹介します。
カロリーが一番低いもの以外を選ぶ
レストランでメニューを選ぶとき、スーパーやコンビニでこれから食べるお弁当を選ぶとき、カロリーが低いものを選ぼうとしてしまっていませんか?私も拒食症で痩せていた頃は、カロリー表示があるメニューを見ると「この中でカロリーが低いものは?」と無意識のうちに探していました。あるいは、食べたいものの候補がいくつかあってどれか1つを選ぶときは、その中で一番カロリーの低いものを選びがちでした。食べることについて自分自身に制限をかけ続けたせいで、本当に食べたいものが分からなくなってしまった私。そんな私にとって、カロリーのような数字で表された指標は食べるものを選ぶときの判断基準にしやすかったのだと思います。
拒食症克服を目指すなら、まずは「カロリーが一番低いものを選ぶ」ことをやめてみましょう。選ぼうとしているメニューの中で、あるいはあなたが食べたいと思って絞り込んだ候補の中で、カロリーが一番低いものを選択肢から除外するのです。拒食症克服に向けていきなり「メニューの中でカロリーが一番高いものを選ぶ!」という目標を立てるよりは、できそうな気がしませんか?
「一口多く」してみる
ご飯を自分でお茶碗によそうとき、おかずを自分のお皿に取り分けるとき、前よりも一口多くしてみる。サラダのドレッシングやヨーグルトのはちみつをいつもよりちょっと多めにかけてみる。(ただし味が濃くなりすぎて美味しさがなくならないように、程度には注意してくださいね。)ケーキやピザなどを切り分けてみんなで食べるとき、好きなものを選んでいいと言われたら遠慮せず大きそうに見える1切れをとってみる。
いきなり食べる量をたくさん増やそうとするのではなく「昨日よりも一口多く」「自分が思ったより気持ち多めに」することが大切です。特に拒食症克服初期でたくさん食べることに恐怖やストレスを感じるうちは、無理のない範囲で継続すること優先しましょう。すぐに変化は感じられなくても、少しずつ着実に量を増やせるようになるはずです。
自分ルールを調整してみる
拒食症で痩せていた頃の私は、日課として始めた散歩がいつの間にか義務のようになり、毎日欠かさずにやらないと気が済まなくなっていました。一度でも休むと自分がダメ人間になってしまう気がして、どんなに天気が悪くても、どんなに体調が悪くても、他にやらなければいけないことがあっても、疲れていても、1日の目標歩数を超えるまで歩くようにしていました。もともとは健康のため、ストレス解消のために始めたはずの散歩が「毎日やらなければならない」という自分ルールを作ってしまったことで、からだと心の負担になっていたんですね。
今は、体調が優れない日はいつもより歩く距離を減らす、天気が悪い日や気分がのらない日は思い切って散歩をお休みするなど、体調や状況に合わせて自分で調整することができています。
散歩や筋トレ、ストレッチなどの日課がある人は、それをすることが自分ルールになって自分を苦しめていないか一度見直してみてください。「体調が悪くてもいつも通りやらないと気が済まない」「他にやるべきことがあるのに休めない」「一度でも休むと自分がダメになりそうで落ち着かない」という人は、その日課を始めた本来の目的を見失ってしまっている可能性が高いです。その場合、まずは体調や状況に合わせて運動の回数や時間を減らす、負荷を軽くするなどの調整を心がけましょう。
また、時には思い切って休むことも大切だと思います。体調が悪いときはもちろん、天気が悪いとか、気分がのらないとか、どんな理由であれ、あなたの心とからだが求めていないのに無理をして日課を続ける必要はありません。1日しか休んじゃいけないという決まりもありません。体調や気分がのらない時は、一度しっかり休んで、体力や気持ちが十分に回復してから再開すればよいのです。
このとき注意したいのが「回数や時間を減らす、休む」=「サボる、ダメになる」と考えないこと。むしろ、自分ルールで自分を縛りつけるだけよりも、心地いい状態をキープするため自分で自分をコントロールできる方が素敵だと思いませんか?
ちょっとしたことから変えてみよう
いかがでしょうか。
真面目で頑張り屋さんな人ほど「拒食症克服を頑張るぞ!」と意気込んだものの、具体的に何から変えればよいか分からなくて悩んでしまいがちです。そんな人は、まずは今回ご紹介した3つをヒントに、日々のちょっとしたことから変えてみてください。そして、どんなに小さなことでも、変えられたときは自分を褒めてあげましょう。
はじめはちょっとした変化でも、積み重ねていくことで着実に克服へと近づく力になるはずです。
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