自分が今、何を食べたいのかわからない
みなさんなじらね。さんにんにちです。
みなさんは「お腹が空いているのに自分が何を食べたいのか分からない」ということ、ありませんか?
夕食を買うためにスーパーのお弁当・お惣菜コーナーを何度もぐるぐる、外食時にレストランのメニュー表といつまでもにらめっこ…
そして結局「自分ルールからはみ出ないもの」を選んで「本当に食べたかったのはこれじゃないのに…」と落ち込んでしまう。私自身そんな経験が何度もありました。(今でもしょっちゅうあります。)
はじめにお伝えしておくと、拒食症かどうかに関わらず、誰にだって「今自分が何を食べたいのか」わからなくなる時はあります。だから、あなたがもし同じ悩みを抱えていたとしても「食べたいものが分からなくてこんなに悩むのは拒食症だからだ」なんて自分を責める必要は一切ありません。
とはいえ拒食症の人は食べることへのこだわりが強い分、この悩みに苦しめられることが多いのではないかと思います。そこで、今回は私が普段やっている「食べたいものが分からない」への対処法をご紹介します。
食べたいものが分からないときの対処法 2選
自分ルールをなくしてみる
私の場合、食べたいものが分からなくなる原因の1つに「本当は食べたいものがあるのに、自分ルールに反しているから選べない」ということがあります。「本当は唐揚げが食べたいけれど、カロリーが高くて食べきれなそうだから選べない」「本当は夕ご飯に麺が食べたいけれど、お昼ご飯も麺を食べたから食べちゃいけない」「本当はこのお弁当が食べたいけれど、ご飯が多いし、野菜が少なくて栄養が偏りそうだからダメ」「このお弁当は魚や煮物が入ってて美味しそうだけど、ポテトサラダがいらないから選べない」などなど…
もし誰かに「これは?」と提案したときに、相手から何かとケチをつけられてダメ出しされたり、片っ端から却下されたりしたら、心が折れてしまいますよね。それ以上提案する気も失せてしまうでしょう。食べたいものがあるのに「自分ルールに反しているから」と却下するのは、まさしくそれと同じことを自分自身にしているようなものです。食べることへのこだわりが強く、自分ルールがたくさんあるという人には心当たりがあるのではないでしょうか。
これに対処するために必要なのは、自分ルールをなくしてみる勇気です。いきなり完全になくすのは難しいでしょうから、まずはたくさんあるルールの中で、1つだけ「妥協するもの・守らなくていいもの」を決めてみましょう。「〇kcal以上でも選んでいいことにする」「直近で食べたものとメニューが重なってもいいことにする」「メインのおかずが食べたいものなら、他のおかずが気に入らなくてもそのお弁当でいいことにする」
そうすることで「自分ルールを全て守りながら、食べたいものを決めなければいけない」というプレッシャーが軽減され、食べるものを決めるハードルが下がるはずです。一度やってみて問題なければ、次からはそのルールをなくしてみたり、他のルールをなくしてみるのも良いですね。
普段から食べたいものをメモしておく
もう1つの対処法は、食べたいものが分からなくなった時のために普段から食べたいものをメモしておくというものです。普段の生活の中で何気なく「あ、これが食べたい」と思うことがあっても、いざ食べるものを決める時になると忘れてしまい、後になって思い出して「そういえばこれが食べたかったんだ」と後悔してしまう。そんなことありませんか?何を食べたいか必死で悩んでいる時に限って、そういった思いつきの欲望はちっとも頭に浮かんでこないのはなぜなのでしょう。不思議ですよね。
だからそんなときのために、食べるものを選ぶ必要のない場面でも食べたいと思ったものがあれば、普段持ち歩く手帳やスマホにメモしておくのです。食べたいものが分からなくなった時にそのメモを見返すことで、悩む前に「そういえばこれが食べたかったんだ」と思い出せるようになります。
たとえメモした時と気分が変わって食べたくなくなっていたり、メモした食べものがそのまま選べる状況ではなかったり(例えば、和食のお店で悩んだ時にメニューにはない「パスタ」というメモを見てしまったり)しても、ヒントやキーワードがある方が、何もないところから考えるよりはましなはずです。それに、思いついたらその都度メモしていけば「食べたいものリスト」になって、その時の気分や状況に合わせて選ぶこともできるようになりますね。(ただし、食べたいものをリストアップしすぎると「たくさんありすぎて結局どれを選べばよいかわからない!」となってしまう恐れがあるため、メモする頻度や量はあらかじめ決めておくなど工夫しましょう。)
まとめ
いかがでしょうか。
「自分が何を食べたいのかわからない」という悩みは、誰にだってあるものです。拒食症ではない人だって同じように悩んでいます。だから「自分は拒食症だからこんな悩みを抱えているんだ」などと落ち込んだり、自分を責めたりする必要はありません。
とはいえ、拒食症の人には、真面目で自分に厳しく、食へのこだわりが強い人が多い傾向にあるため、食べるものを決められないときに深刻になりやすいのかもしれません。
「自分が何を食べたいか、いつもわからなくなってしまって苦しい」
そんな人が、今回ご紹介した対処法をヒントに、少しでも前向きに食べたいものを選べるようになることを願っています。
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