【拒食症克服】人との食事が苦手

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

私は拒食症克服前、人と食事をすることが苦手でした。今回はその理由と、自分なりにやっていた工夫について書いてみます。

人と食事をするのが苦手だった理由

周りと比べてしまう

1人の食事なら自分ルールで決めた料理を食べることができます。でも、自分以外の人がいると自分ルールに加えて「他の人よりも少なく食べなければ」という気持ちが働いてしまい、食事を楽しむ余裕がなくなってしまうのです。

例えば飲食店でそれぞれが好きなメニューを注文する場合、自分ルールからはみ出ない、かつ他の人よりもカロリーの少ないメニューを選びたくなります。メニューにカロリー表示があればそれを基準に考えますが、なければ頭の中で大体のカロリー計算もしなければなりません。食べ始めてからも、自分の食べる量が他の人より多くないかが気になって仕方がありません。飲み会のコースで1つの料理をシェアする場合、自分の分が少なくなるように率先してサラダを取り分け、ピザのように切られたものは一番小さい1切れを取るようにしていました。

心配される(食べさせられる)のが怖い

自分が食べるものや量について人から何か言われるのではないかと怖くなります。痩せていることを心配され、メニュー選びのときに「もっと食べなよ」と言われたらどうしよう…。取り分ける料理で自分の分だけ多くされたらどうしよう…。相手も自分を心配してくれて親切のつもりだろうから断りにくい…。でも食べるものに口出しされたくないし、人より多く食べさせられるのはすごくストレスで苦しい…。

実際、私の拒食症のことを知らない人と食事をすると「ちゃんと食べてる?」と心配されたり、なるべくたくさん食べさせようと自分の分を私に分けてくれたりすることがありました。(ちなみに、同意していないのに勝手に自分のお皿に食べ物を追加されるのは今でもすごく嫌です。互いに同意した上での「一口交換」なら好きです。)

そんなわけで、人と食べると周りの目を気にしてしまい疲れるので苦手でした。

自分でコントロールできないことが多い

人と一緒に食事をすると、カロリーや量だけでなく、時間や食べ方も自分の思い通りになりません。他の人が注文した料理がきたのに自分の料理がこない時には、一応「お先にどうぞ」と言うものの、内心「私の分も早く食べさせて!」とパニック状態でした。食べる時間をなるべく長くしたい私は他の人が自分より先に食べ始めることが耐えられなかったのです。他の人が先に食べ終わって私が食べ終わるのを待っている時間もまた苦痛でした。相手のペースが早いと感じると、無理やり合わせようと食べ物を口に押し込み、苦しい思いをすることもありました。

食べ方についても、一人の時はものをできる限り細かく細かく刻んでちまちま食べるのですが、人前では我慢して普通に食べなくてはなりません。他人と会話をしながらだと噛む回数を頭の中で数えながら食べることは難しくなりますし、人目を気にして好きなものを最後まで食べずにとっておくこともできなくなります。

このように、食べることについての自分ルールを貫けないことが多いため、人との食事は苦手でした。

人と食事をするときにしていた工夫

食べ物よりも会話を楽しむと割り切る

人と食事をするときは、いっそ食べることを楽しむよりも会話を楽しもうと割り切りました。もちろん、本来は食べ物も会話も同じくらい楽しめることが一番です。しかし私の場合、気を付けていないとどうしても食べ物に対する意識の方が優先されてしまうのです。だから、食事の前に「今日は食事ではなく会話を楽しみに行くのだ。どんな料理が出てきても、食べ物の味が分かっても分からなくても、会話さえ楽しめればそれでOK」と自分に言い聞かせて心の準備をしていました。

実際、会話が盛り上がった食事では、食べたものよりも会話の内容の方が強く印象に残ります。後で思い出したときにも、自分が何キロカロリー食べたか、人と比べてどれくらい食べたかは比較的気にならなくなるのです。

食事の前に調整しようとしない

人と食事をする予定があるときは、いつもより多く食べてしまうことを恐れて前の食事を抜いたり、量を減らたりしていました。ただ、この方法だと結局食事の量がそんなに多くなかったときに、食べる量が普段より減ってしまいます。それどころか、食事に備えて空腹になればなるほど食事に対するハードルが上がり、思い通りにならないことや予想外のことが起きた時のパニックやその後の反動が大きくなってしまいがちです。

そのため、食事前にむやみに食事量を減らして空腹を我慢するのはやめるようにしました。これを習慣づけることで、予定外の食事に誘われたときも断らずに行けるようになりました。

どうしても迷ったら人と同じメニュー

飲食店でのメニュー選びで迷った時にやっているのが、他の人と同じものにすることです。同じメニューを注文すれば、ほとんど同じ量、同じカロリーのものが、同じタイミングで運ばれてくる可能性が高まり安心につながります。内容も味も同じはずですから「美味しいからこれも食べてみて」と自分の皿に他の料理を乗せられてしまう可能性も低くなります。

複数人でバラバラに注文した場合や既にコースが決まっている飲み会では使えませんが、2,3人でランチに行く際、何を食べればよいか分からなくなったら一緒にいる人と同じメニューを選んでみてはいかがでしょうか。

まとめ

拒食症に関わらず「人との食事が苦手…」という人はいるかと思いますが、今回はあえて拒食症の目線で苦手な理由と対処法について考えてみました。

拒食症による自分ルールのせいで食事を楽しめない!と感じている人のヒントになればうれしいです。

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