みなさんなじらね。さんにんにちです。
今回は、体重を増やす前と後で、食べることに対する感じ方が変わったというお話です。
食べることが唯一の楽しみ?
体重が増える前の私は、食べることが唯一の楽しみでした。食べることについての自分ルールで自分を縛り付けていたため、拒食症でない他の人に比べ食べる時間を特別に感じていたのでしょう。
食べられるものや量、時間に制限があるから、せめてその範囲内ではゆっくり味わいたい。何にも邪魔されず食事だけに集中したい。そんな思いが常にありました。
食事前にやることは全部済ませたい
食事が唯一の楽しみだった私は、特に夕食を1日の締めくくりとして大切にしていました。そのため、その日やるべきことは夕食前に終わらせないと気が済みませんでした。例えば、夕食で自炊をしたとしたら、盛り付けた器以外の調理器具を全て洗って拭いて収納するまで(たとえ作ったものが冷めようと)やらなければ食べ始められません。大学時代はレポートの課題が終わるまで夕食にありつけないこともありましたし、社会人になってからはどんなに疲れて空腹で帰宅しても、シャワーに入ってからでなければ夕食を食べる気になれませんでした。「この後、あれをやらなければ…」と思いながら夕食を食べるのが嫌だったのです。やるべきことを全て済ませて、あとは食べて寝るだけの状態で、録画したテレビを見ながら他のことは何も考えずにだらだらと夕食を食べるのが至福の時間でした。
体重が増えて、食べる以外にも楽しみができた
拒食症克服を決意し体重が増えてから大きく変わったことが、食べる以外にも楽しみができたということです。具体的にはグルメ・料理以外の動画視聴、音楽を聴く、マンガを読む、SNSで美容やメイクについて調べる、ファッション通販サイトで服を探して注文する、刺繍、資格取得の勉強など。このブログ記事を書くこともその1つです。それまで食べることだけで頭がいっぱいで、それ以外のことには興味すら持てなかったのですが「ご飯が終わったらあれをやりたい!」と思えるものが少しずつ増えてきました。
ちなみに、ここまでの記述からなんとなくお察しいただけるかと思いますが、私はいわゆる「一番好きな食べ物は最後にとっておきたい性格」です。だから、食べることが一番なら他のことは先に済ませて、食べることを最後にとっておきます。でも、興味を持ちはじめたことが楽しくなり、次第に食べることよりも優先度が高くなってくると、今度は食べることを先に済ませたくなってくるのです。そのため、新しく見つけた趣味に没頭しすぎて食べることを忘れてしまうということはありませんでした。
まとめ
拒食症で自分を制限してしまっている場合、食べることが唯一の楽しみのように感じる人は少なくないと思います。無意識のうちに食べ物のことばかり考えてしまうという人もいるのではないでしょうか。
でも、大丈夫です。それはあなたのからだが食べ物を求めているというSOSサインです。大切なのは、そのサインに気づいて自分を縛り付けているルールを見直していくこと。自分を縛り付けることをやめて食べられるようになれば、自然とSOSサインはなくなります。そして代わりに、食べ物以外への興味や楽しみを持てる余裕が生まれてくるはずです。
あなたが食べること以外の「好き!」や「楽しい!」をたくさん見つけられることを願っています。
コメント