【拒食症克服】体重を増やすために変えなかったこと(行動編2)

拒食症

みなさんなじらね。さんにんにちです。

前回、体重を増やすために変えたことを行動面と気持ち面それぞれに着目して書きましたが、今回はちょっと視点を変えて、私が体重を増やしているときにあえて変えようとしなかったことについて書いていきます。体重を増やすために変えたことについては以下の記事をご覧ください。

「拒食症克服のためにやめなければ…」と頭で分かっていても、なかなかやめられないことってありますよね。私もやめられない自分を責めたり、無理にやめようとしてストレスを感じることがありました。でも、実際は無理にやめようとしなくても体重が増えるにつれて自然とやめられるようになったことや、やめなくても体重増加に影響しなかったことがいくつかあったのでここでご紹介します。

「この行動は拒食症克服のためにやめなければいけないのかな…」

この記事がそんな風に悩んでいる人のヒントになれば嬉しいです。

変えなくても体重が増えたこと

カロリーを調べること

拒食症絶頂期の高校時代は、食べるものほぼ全てと言っていいほどカロリーを調べなければ気が済みませんでした。それは社会人になっても引きずっていて、外食チェーンで食べるときはメニューのカロリーを調べ、スーパーで買い物をするときはカロリー表示を見る癖がついていました。「カロリーを見るから食べられなくなるんだ」と思い何度かやめようとしましたが、見ないと不安でどうしようもなくなるんですよね。そして結局、食べた後でそのカロリーを調べて落ち込んだりします。カロリー表示の数字はただの目安でしかないのに、拒食症の私にとってはその数字こそがこの世の基準のように思えてしまうわけです。

何度やめようと思ってもやめられないので、私はいっそカロリーを見ることにしました。外食でも気になってしまったら調べる(もちろん人と一緒の食事では我慢して後で調べたりしましたが)。大切なのはカロリーを見た後、カロリーが高いことを理由にそのメニューを選ぶのをやめないことだと思うようにしました。すると、今まで「カロリーを調べる」=「いけないこと」という罪悪感がなくなり、気持ちが楽になりました。カロリーを見て安心することで、今まで手が出せなかったメニューにも少しずつ挑戦できるようになりました。

体重が増えた今でも、カロリーが気になって商品を裏返して表示を見たり、外食メニューのカロリーを調べたりすることはありますが、以前に比べるとずっと減った気がします。また、カロリーを知ってそれが自分の予想より多少高くても、選択を変えることはほとんどなくなりました。そもそもカロリーは拒食症以外の人も気になるものですし、商品パッケージに大きく書かれていて無視できないこともありますよね。ですから拒食症克服のためにカロリーを見ないようにしようと葛藤している人は「カロリーを見てはいけない」ではなく「カロリーを見ても食べるのをやめない」に意識チェンジしてみてはいかがでしょうか。

体重を測ること

体重を測ることもカロリーを調べることと同様、無理にやめなくていいと思います。大切なのは、体重を測って自分が思っているよりも重かった時にどうするか。もし一瞬「どうしよう、増えちゃった…」と思っても、落ち着いて、自分が何を目指しているか思い出しましょう。そこで体重を元に戻す行動(食事制限や無理な運動)を思いとどまることができれば大丈夫。きっと続けるうちに体重計の数値を見ることへの恐怖も和らぎ、一時的な体重の変化に一喜一憂しなくなるでしょう。私も実際そうでした。

もし、どうしても体重を測るとその後の行動に影響が出そうで怖いという人は、最初のうちは曜日や時間を決めて測ってもよいかと思います。ただ、体重を測ることが問題なのではなく、体重という数値の受け止め方を変えることこそが拒食症克服のカギになることは忘れないでほしいです。

ものを細かくして時間をかけて食べること

最後は食べ方の問題です。私は拒食症になってから、食べ物を小さく小さく刻んでちまちま食べたり、何回も噛んで時間をかけて食べることが癖になっていました。さすがに社会人になって人と食事をするときは人前でそのような食べ方はしませんが、家で一人で食べるときは今でもやってしまうことがあります。理由はうまく説明できませんが、その方が安心して食べられる気がするのです。

はじめは、この食べ方もよくないのではないかと思いやめようとしましたが、この12年間でついてしまった癖はなかなか抜けません。恥ずかしいことをしているという自覚はあり、ひとまず人前では我慢できるため無理にやめようとするのは諦めました。それでも、食べる量や内容に影響がない限り体重は増やすことができたので今ではあまり気にしていません。

ちなみに、体重が増えてきた時期に今のパートナーと同棲することが決まり、1つ分かったこがありました。それまで一人暮らしで食事のほとんどを一人で食べていましたが、同棲が始まるとパートナーと一緒にものを食べる機会も増えます。その時になって気づいたのが、その彼もなかなか独特な食べ方をするということです。それも、家の中だけでなく外でも(笑)。丼ものに乗っている卵の黄身を最後までつぶさずにとっておいたり、指先でつまめるようなお菓子を何口にも分けてちまちま食べたり、濃いめのジュースを日本酒のようにおちょこに注いでちびちび飲んだり・・・。それを見ているうちに「あ、私のおかしな食べ方も癖としてとらえればよいのであって、無理に拒食症と関連付けようとしなくていいんだ」と思うようになりました。もし自分の悪い癖やコンプレックスが拒食症とつながっていると感じる人は、なんでも拒食症と関連付けてしまうのではなく、いったん拒食症とは切り離して解決策を考えてみるのも良いかもしれません。

まとめ

いかがでしょうか。行動面では、拒食症克服のためにあえて変えなかったこともあれば、実際に体重が増えていく過程で自然に変わっていったこともあります。ただ、いずれにしても体重を増やすための行動の変化は私自身のからだと心にポジティブな影響を与えてくれたと思っています。

今、拒食症を克服しようと努力している人にとって少しでもこの記事が役に立てばうれしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました