【日記がやめられない…】日記依存症から抜け出す方法3選

ひとりごと

みなさんなじらね。さんにんにちです。

最初は自分のためと思ってはじめた日記が、いつの間にか義務となって自分を縛り付けてしまっているなんてこと、ありませんか?「すべてを記録に残さなければならない」「記録しないと忘れて消えてしまうのではないかと不安になる」「書かないと落ち着かない」…このような義務感や脅迫観念から日記をやめられないというあなたは、日記依存症かもしれません。

本記事では「自分は日記依存症かもしれない・・・」と悩んでいる人のために、日記依存症の症状チェックリストと日記依存症から抜け出すメリット、そして実際に日記依存症から抜け出した私が試した方法3選をご紹介します。

はじめに・・・日記依存症とは

そもそも依存症とは「ある物事に執着しやめたくてもやめられない状態になること」であり、アルコール依存症やスマホ依存症は代表的な例かと思います。本記事における「日記依存症」とは「日記を書くことがやめたくてもやめられない状態」を表す造語です。

あなたはいくつ当てはまる?日記依存症チェックリスト

以下のチェックリストで、どれくらい当てはまるか確認してみましょう。

  • 日記を書くことを義務に感じる
  • 日記を書かないと落ち着かない・不安になる
  • 書いた日記を読み返すことがほとんどない
  • 日記にいつも同じことばかり書いている
  • 書いた日記を捨てたくても捨てられない
  • 書き終えた日記の保管ルールを決めていない(「3冊分は保管しておき、それ以上は古いものから捨てる」「日記に書いた目標を達成したら捨てる」など)
  • 書き終えた日記の保管場所に悩まされている
  • 日記を書くことが日常生活に悪影響を及ぼしている(睡眠、仕事、勉強等)
  • 日記に書かなくてもいいことまで書いていると感じる
  • 食事中や電車・車の中、トイレの中などでも日記を書くことがある
  • 日記の内容や書いている姿を人に見られることにとても恐怖を感じる

当てはまった数が・・・

0~5個:やや日記依存症の傾向が見られます

6~9個:軽度の日記依存症の可能性があります

10~11個:日記依存症になっている可能性がかなり高いです

日記依存症から抜け出すメリット2つ

私は高校生時代から社会人まで約10年間、日記依存症に悩まされていました。しかし、日記依存症から抜け出した今は、以下のようなメリットを実感しています。

1.気持ちに余裕ができる

日記依存症を抜け出すことで「日記を書かなければならない」という義務から解放され、気持ちに余裕が生まれます。日記を書くために使っていた労力や時間を他のことに使うことができるようになります。また「日記に記録しなければ消えてしまうのではないか」といった不安や、人に見せられない日記を持ち続けることへの後ろめたさもなくなり、精神的に安定します。

2.日記を保管する場所が不要になる

日記依存症を抜け出し日記への執着がなくなれば、これまで捨てられなかった過去の日記も捨てることができるようになります。すると、日記を保管するための場所を確保する必要がなくなります。書くたびに増えていく日記を保管する場所に頭を悩ませることも、日記を誰かに読まれるかもしれない恐怖に怯えることもなくなるのです。

日記中毒から抜け出す方法3つ

それではここから、実際に日記依存症から抜け出した私が実践したことを3つご紹介します。

1.日記を書く枠を小さくする

日記依存症だった頃の私は、普通のノート(コクヨのキャンパスノートのように、白地に罫線が入ったもの)に日記を書いていました。書ける文字数に制限がないわけですから、1日に何行も、何ページも書くことができてしまいます。ひどいときは100ページの分厚いノートが数週間で文字いっぱいになっていました。そこで、1日に書ける枠に制限を設け、その枠を徐々に小さくしていきました。具体的には、手帳を日記代わりに使い、日付ごとに設けられた枠に日記を書くようにしました。1ページで直近数日分の日記が見られるようにすることで、内容も厳選され、前日と同じことを書くこともなくなりました。

日記を際限なく書いてしまうという人は、はじめは1ページに数日分の枠が設けられたウィークリー手帳のブロックタイプやホリゾンタルタイプを日記代わりに使ってみることをおすすめします。慣れてきたら、ウィークリー手帳の見開き2週間や日付ごとに1行分の枠が設けられたマンスリー手帳を使うようにすれば、1日に書く日記を1~2行にとどめる習慣がつきやすくなります。

2.もしも明日自分が死んだら読まれてもよい日記か考える

日記依存症の頃の私は、自分が書いた日記を誰かに読まれることをとても恐れていました。特に人の悪口を書いていたとか、他人に見られてはいけないことを書いていたわけではないのですが、友人にも家族にも決して見られることがないよう、書いている日記は肌身離さず持ち歩き、書き終えた日記は袋で何重にも包んでたんすの引き出しの奥に隠していました。ただ、ある日ふと思ったんですね。「もし明日、自分が事故で急に死んだら、遺品整理で家族にあの日記を見られるかもしれないのか…」と。当時の私は出来事だけでなく自分の日々の考えや価値観についても日記に書いていました。そのため「もし今の自分とは違う考えが日記に書かれていて、読んだ家族が誤解を抱いたり傷ついたりしたとしても、その時死んでいる自分には訂正できないのだ」と思うと、とても胸が苦しくなりました。

自分が書いた日記を捨てたくても捨てられないという人は、もし明日自分が死んだら(あるいは事故や病気で自由に動けなくなったら)誰かに読まれてもよいと思えるか想像しながら、日記を読み返してみましょう。日記を失う恐怖よりも誰かに読まれる恐怖が大きいのなら、勇気を出して日記を処分する選択もありではないでしょうか。

3.日記を書く代わりに写真に残す

これは私が実践した中で最も効果があった方法です。日記依存症の頃は見たこと、食べたもの、行った場所、感じたことのすべてを日記に記録しなければ気が済まなかったため、旅行やイベントの時は書くことが多くて大変でした。初めて行くお店で外食する時は、店名から店の雰囲気、頼んだメニュー名、見た目と味の感想まで、必死で記憶して忘れないうちに日記に残そうとするものですから、正直、食事そのものを心から楽しむ余裕などありませんでした。そこで、日記に書く代わりにスマホのカメラで写真を撮るようにしてみました。さりげなく店名が入った箸入れやメニューが写るように料理を撮れば、わざわざ日記に書くために覚えておかなくてよくなります。何より食事そのものに集中できるため、撮った料理を見返せば大体その時の味や感動を思い出せるようになります。旅行やイベントで撮った写真は(盗撮など倫理に反したものでない限り)他人に見せて共感を得ることもできます。そして、紙で残す日記とは違い、写真はデータの移動や削除が比較的簡単で、物理的な保管場所も必要ありません。

日記を書くことに疲れたという人は、思い出を文字ではなく写真に残す工夫をしてみるのはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

世間では日記は良いものとしてとらえられることが多く「続けようとしてもなかなか続かない・・・」といった悩みはよく耳にします。しかし日記を続けることに執着するあまり、時間や気持ちに余裕を持てなくなってしまうこともあるのです。日々の出来事や自分の考えを記録に残す日記は大切ですが、それを優先しすぎることで「今を生きる自分」が不自由になっていないか、ちょっと見直してみましょう。本記事がほんの少しでも日記依存症で悩む人の力になることを願っています。

※なお、本記事で紹介している内容はあくまで私の経験をもとにしたものです。症状が重い場合、あるいは自分ではなく身近にいる人の症状について悩んでいる場合は、一度専門の機関に相談されることをおすすめします。

プロフィール
さんにんにち

1995年9月20日生まれ。アラサーOL。
高校時代から拒食症になり、27歳で本格的に克服を決意。身長160cm体重38kg→6ヶ月かけて45kgに。
現在も「自分のために心・からだ・時間・お金を使う」をモットーに、本当の健康を目指す生活を心がける。
拒食症についての経験、悩みに対する考え方、ライフプラン、その他日常のできごとなどをブログで発信中。

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